去年こんな記事を書いてからもう1年経ったようです。
2020年は何を聴いていたかなと振り返っていると、この曲2020年のリリースだったのかと驚く場面も少なくなく、時の流れが早く……ではなく遅く感じるばかりです。去年は色々な事がありました。
さて、今回は昨年の記事と違って、特に良かったなぁという音源に⭐をつけたり、何となく文字を書きたいなぁという気分になったので参考になるのか分からないような軽いレビュー的なものもつけました。
リンクは自分がApple Musicばかり使っているのでそういう感じです。サブスクリプション配信していない音源は購入できるサイトへ。
2020年は聴き終わって良かったなぁと感じる作品が何となく多かった気がします。気になっているけどまだチェックできていない音源も多いです。
今年、2021年はどんな音楽に出会えるのでしょうか。そして、そろそろ自分も曲作りを再開したい限りです(毎年同じようなこと言っている)。
あと、音楽系の記事を書く時はどうも頭が回ってなさすぎるので、語彙も文章構成も終わりがちな傾向にあります。
良かった作品たち
前作から更に洗練され、日本的なテクニカルデスメタルとしての一つの到達点を感じたアルバム
展開がかなり細かく動くので聴くのに体力のいる音楽ではあるけど、あるけども、全てのリフがカッコいいのでつい聴いてしまう
キラーリフが本当に何度も出てくるし、こんな強いリフをこんな贅沢に使って良いんですか!?という気持ちになる
2015年にリリースされたSplitに収録されていたMagnetclockの、犀礼バージョンな「遺物と解釈」と「輪廻解脱」が特に好きでした、ラストトラックの「畢竟」も色々とエモかったです
弦楽器をフィーチャーしたアンビエント
フォーク的な聴きやすさもあり、Bibioは安定して良い
ブラダリリスペクトなテクいメロディックデスメタル
ずっと疾走しているし、リフは強い、たぶんオタク
カオティック、ニュースクールを感じるハードコア、ヘビーでパワーでダーク
インディロックやポップパンク的な聴きやすさのあるエモ
マスっぽいリフとコードストロークの使い分けが丁度良く、そんな雰囲気をギター以外の演奏隊・ボーカルにも感じて、全体の和を重視したようなグルーブ的なものを感じる、ゆえにノれるし落ち着く、シンプルに曲が良い
車を運転している時よく聴いていました
メタルコア・ハードコアバンドのCrystal Lakeが過去にリリースして廃盤になっている音源をセルフカバーしたアルバム
00年代のニュースクールハードコアからメタルコアに繋がるあの感じ、サウンドプロダクションも廃盤になっている音源と格段に質が違い、その手のファンには何かと最高な一枚でした、とてもありがたい
Scattering Of My Malice - Eden Is Gone
90–00年代を感じるメタル寄りのニュースクールハードコア
随所に挟まれるズンズン刻む単音リフ、だいすき
Friends Are Temporary, Ego Is Forever - Flat Earth Society
かなりメロディアスなメタルコア、良い
Nobody Walks In LA - Single - Glass Towers
ノれるギターなインディーロック、音が綺麗ね
同じく2020年にリリースしたシングル「I Will Come Back For You」も良かった
テクニカルでスピーディなメタルコアバンド
色々模索している感じのあるEPですが、それぞれの曲がそれぞれの方向性で強いのでポテンシャルすごいなぁとなりました。と言いつつ僕は3曲目の「Relic」以外あまり聴いていない
Six Songs for Invisible Gardens - EP - Greenhouse
環境音楽な趣の強いアンビエント
聴こえてくる音が全部心地よくて、ねむっちゃう
ピアノアンビエント……の「スティルライフ」を挙げましたが何だか今年は妙にリリースが多くて、「スティルライフⅡ」、過去作「twilight」の10周年記念版、シンガーソングライターのLUCA氏とコラボした「世界」、それぞれ良かったです
これ書きながら聴き返していたら「世界」が一番好きかもしれない、まぁ良いでしょう(「世界」はボーカル入りでアコースティックギターやエレクトロニックな音も聴こえる、アンビエント)
ジャンルが難しいですが、ニューエイジ、環境音楽が一番近いような気はします、けどちょっと違う
フォークやエレクトロニカ、エクスペリメンタルな要素も強く、総称として僕は「おしゃれなどうぶつの森」などと思っている(???)
アンビエントとは違うこういう色んな音が鳴るタイプの落ち着き音楽を探しているのですが、中々見つけられず、知っている人がいたら教えて欲しい
ごちゃごちゃ書きましたがとても良いです、天気の良い日の午後に本を片手に温かい飲み物でも飲みながら聴きたいアルバムです
日本詩のスポークンワードが特徴的な激情ハードコアバンドの5曲入りEP
ここまで聴かせる日本詩を歌うハードコアバンドを僕は知らないし、もはやハードコアと言うのも不思議な感じがする
前作も相当にヤバかったが今作もヤバい、聴いていてドキドキする、ライブがまた見たい
王道メロディックデスメタル
前作が何とも言えない感じだったモルプリですが今作は中々良かった
Anxious & Aware - Mountains for Clouds
エモリバイバル、ポストロック
ミドルテンポで淡々と進む感じにアンビエント的な心地よさがある、グッとくる展開も随所にあり、沁みる
As We Suffer from Memory & Imagination - Nuvolascura
カオティックで激情な、エモバイオレンス
前作に引き続き、テクさと荒さとブチ切れ感と優しさの塩梅が丁度良い
⭐ Palimpsest - Protest The Hero
メンバー全員めちゃくちゃ上手いプログレッシブメタルバンド
PTHはコンスタントに毎回良い音源をリリースしていて本当にすごいなと思います
今作は今までと比べるとストリングスが入るパートが増えたなと言う感じで、それ以外は本当に今まで通りの彼らなのだけど、このストリングスが展開をより熱く際立たせてくれた印象
同じく2020年にリリースしていたFabula & Syuzhetというシングルもとても良かったです(こんなに新曲をリリースして良いのか……)
⭐ Passages - EP - Pineapple Express
プログレッシブメタル、ロックあたりのジャンルだけど正直そんな枠はどうでも良いと思わせるようなバンド
変拍子的なパートも多く曲構成も確かにプログレッシブで、急にダンサブルなリズムになったりする
しかしその切り替わりに全く違和感が無いのがすごい、シームレスで気持ちの良いプログレッシブさというか、あとボーカルが上手いのもすき
去年初めて聴いたバンドなのですが今後がかなり楽しみ、アルバムで聴きたい!
ミッドウェストエモなアイドル
しかしまだ音楽としての方向性が固まっていないのかこのシングル以外はそこまで、今後どういう方向に進むのか気になる
日本的なメロディックデスメタル、やっぱり好き
One Step from Eden (OST) - STEEL_PLUS
ゲームシステムがまさにロックマンエグゼで、音楽もロックマンみがあ……ったりなかったり
派手さのある曲というわけではないが、同人音楽的な良い意味でチープなサウンドが癖になる
Lunar Rejection - EP - The Raven Autarchy
テクニカルデスメタル、デスコア
ギターリフの休符の入れ方がかなり独特で面白い、久々のリリースだったので懐かしさもあります
Internal Incarceration - Year of the Knife
メタリックハードコア
ガラの悪いズンズン刻むパートと疾走パート、ジャリジャリした凶暴なサウンド、いかついハードコア
架空の映画のためのサウンドトラックというテーマで作られた作品らしい
過去作のような弾き語りのスタイルではなく、劇伴的に様々な音が散りばめられているが、それぞれの音と彼女の歌声が非常に心地よい
作品のテーマを考慮するとしょうがない気もするが若干物足りなく感じてしまった、ただ、フィジカルとして歌詞などを見ながら聴くと印象が変わりそうな気もしている、と言いつつ割と聴いていました、良いアルバムです
Destruction or Strength - Single - As I Lay Dying
王道かつ最強のメタルコアバンド
Shaped by Fire以降の安定した優勝がすごい(不思議な日本語)
ダークなハードコア、デスメタル
音の重さと荒さが気持ち良い、メタルっぽいノリとフレーズが少し気になる、サウンドはとても好みなのでもっと暗黒なハードコアに寄ると更に好きだったかもしれない
アコースティックギターとボーカルの歌声が静かに響くアンビエントな趣の強いフォークロック
American Footballの一番新しいLPと似たような雰囲気があり、というより近年のキンセラ氏の歌声が聴こえるだけで良い曲だなぁと思ってしまう節がある
エモいカオティックハードコア
今作は正直聴けば聴くほどよく分からない、ただ言えるのは今までの音とは違う、かなりシンプルというか洗練されたというか分かりやすいというか……これが自分はそこまでハマらなかったのだけどエモとして聴くと良いなという気持ちに
とても音がカラフルなエレクトロニカ
ゲーム音楽な雰囲気も強く聴いていてワクワクするような明るい気持ちになるアルバムです
今作は過去作と比べてもずば抜けて良く、妖精帝國の最高傑作、ひいてはオタクメタル(そんなジャンルはないようで僕らの心の中には確かにある)の傑作と言っても過言ではないアルバム
ギターリフがかなり動く楽曲になったのも個人的に嬉しく、今までのアニソン的な曲構成を踏襲しつつもよりメタル然としたアグレッシブな展開も含んでいて、もうなんて言えば良いのか分からないのですが、とにかくカッコいい
過去に妖精帝國を聴いてピンとこなかった人にも勧めたい素晴らしいアルバムです
全体を通して割と何度も聴けちゃうのですが、「Autoscopy」「IRON ROSE」「葬送フリヰジアン」あたりは単体でもよくリピートしてました
TK fromよりも時雨派なのだけどそれでもこのアルバムは良かった
この記事書いてて気づいたのですが、年末あたりにリリースされていたDramatic Slow Motion (Reconstructed 2020) なるものを聴いたら時雨(というかTKというか)やっぱり良いなぁという気分に
https://www.amazon.co.jp/%E4%BB%BB%E5%A4%A9%E5%A0%82-%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%82%BD%E3%83%93%E5%A4%A7%E5%85%A851-Switch/dp/B086GRKKR9
ゲーム音楽なので曲調の幅は広いがエレクトロニカな楽曲が多く、BGMとしての塩梅が丁度良い